2023年1月 はじめてのひとりぐらし その① (部屋探し編)

こんにちは、じゅけいです。

もう2月も末ですがまだ1月のまとめを書いていません。なんでこんなに遅くなったかと言えば、年明けくらいから引越しをしようとあれやこれやしていたからです。今週末はワクチン接種をしたのであんまり活動できないためようやく更新の時間が取れたというわけです。

ということで今月からしばらく日記特別編として、いい歳した大人が「はじめてのひとりぐらし」に向けてあれやこれやをしている過程とその過程で思ったことをまとめます。

なんで一人暮らしをするの

人が実家を出る理由は進学とか就職とか転勤とかが多いわけですが、今回はそういった事情があるわけではありません。別にしなくても生活できます。

じゃあなんでかといえば、「一人暮らしをしてみたかった」という東京の大学を受験する高3みたいな理由です。

私は名古屋生まれ名古屋育ちで名古屋の外にでたことはありません。名古屋はなんだかんだ学校も多いし、会社もメーカーに偏りますがたくさんあるので就職先にも困りません。というわけで地元を出たことも実家を出たこともない典型的名古屋人として生きてきました。

とはいいつつ、全国転勤自体はある仕事をしており、転勤になる率が割と高い会社なので名古屋にいるうちは実家住みでいっかーと過ごしていました。しかしなんだかんだ転勤しません。

実は以前から、「若いうちに一人暮らしの自由さを一度は経験しておきたい」と思っていました。しかしこのままだと「若いうち」が終わってしまうかもしれません。親の面倒とかそういうのを考慮しなきゃいけない歳になってからだと、「自由な一人暮らし」というのはできないので時間があまりないと考えました。

ということで一人暮らしに向けた準備をスタートさせることになったのです。

部屋を探そう

相場観をつかむ

引っ越すぞーと思って部屋をぼんやり探し出したのは年明け早々でした。
まずは適当に思いつく範囲の超ざっくりした条件を決めて適当にスーモとかを巡回し、相場観や物件数、予算感をつかもうとしました。条件がざっくり過ぎたため候補が300件とか出てきて「選び放題じゃん」と思いつつ色々眺めました。

条件を整理する

並行して物件情報の見方を色々調べていました。そのうち 「隣人に「こいついっつも萌えアニメ見てんな...」と思われるの嫌だから壁が薄い物件はやめよう」とか「宅内に虫でるの嫌だし2F以上がいいな」とか「ネットが遅い物件はイライラするし嫌だな」とか条件が固まってきました。

ハザードマップを眺める

合わせて、災害に弱い土地は避けたいのでハザードマップも併せて眺めていました。下記の国交省のサイトにある「重ねるハザードマップ」を見ました。愛知県民は幼い頃から「そろそろ東海地震がくるぞ!明日来てもおかしくないぞ!」とずっと脅されながら育ってきたのでこれは外せません。

ハザードマップポータルサイト (gsi.go.jp)

そういえば小学生の頃は、寝てるうちに大地震がきたらどうしよう..とガチで考えて寝られないことがたまにありましたが、最近全然考えなくなりました。大人になる過程で来るか来ないかわからない地震よりも悩むべきことが増えてきたことが理由かもしれません。子供に戻りたい....

条件に優先順位をつける

そうやって、細かい条件を足していくうちに候補物件数が2とか3になってしまいました。あとはこの条件は妥協するこれは譲れん みたいなことを考えつつ検索条件を変えて探し、どうにか候補物件を2つくらいに絞りました。

ここまで終わった段階で2月の上旬でした。この後内見とかをしていくわけですが、過程を全部書くと長くなるので続きは2月編として別に書きます。

思ったこと

部屋を探すだけでも初めてわかること、考えなきゃいけないことがたくさんある

部屋探しをする中で木造・鉄筋・鉄骨の違い、間取り、敷金礼金みたいな不動産契約周りの知識を初めてちゃんと知ることになりました。(今まで敷金礼金は初期費用の一部くらいの知識はありましたが敷金は返還されるとか正直知りませんでした。)
また、部屋探ししつつ、並行してネット、ガス電気、家具家電(特に調理家電)とかも調べたのですが、これらは実家暮らしの場合は親が選んで既に契約しているので自分で考えて契約することは少ないです。

部屋の条件を整理する過程で色々調べる中でここら辺について基礎的な知識すらないことを痛感しました。
特にネット周りは本当に知識がないことが分かりました。いかがでしたかサイトだと説明がふわっとしていてこの理解でいいのか?となるし、かといってちゃんと書いてありそうなサイトを見ると分からん言葉がわからん言葉で説明されていて、理解するのに結構苦労しました。

 

オタクくんだからネットには強くありたいのだがなかなかそうはいかないものか…。

フォロワーさんの中には大学から一人暮らしされている方も結構いらっしゃるわけですが、皆さんは10年前とかにこの辺の関門はクリアしているんだなーと思うと、自分世の中のことあんまりわかってなかったなーと感じました。

世間には、「いい歳して実家暮らししているやつは自立できていない」という言説があります。これに対していい歳して実家暮らしをしている人間のひとりとして「いいんだろ仕事してんだから」とちょっと反発していましたが、一人暮らししないと分からん社会の諸々があるという主張も一理あるなと思いました。
(だからといっていい歳こいて実家暮らしのやつは自立できていない はくくりとして雑過ぎるし過言だと思いますが…)

住むところを探す ほど地理を覚えるのにいい行為はない。

不動産サイトでは各物件について、大抵〇〇区〇〇町とか○○市○○町くらいの情報しか出てきません。その物件が会社や最寄駅からどの程度の距離かをちゃんと知るには、○○町がどこか…を認識していないといけなくなります(同じ市区でも町によって結構違うので)。ということで大本命のエリアに関しては不動産サイトとグーグルマップを交互に見ているうちに○○町はどのへんだなーというのを自然に覚えられました。ここまで早く土地勘を得たのは初めてです。

会社の先輩上司にやたら全国の地理に詳しい人がいますが、よく話をきくと彼らは全国転勤を繰り返していろんなところに住んできていました。その土地その土地で部屋探しをして、住んで生活して仕事して...を繰り返す中で得た土地勘なのだと思います。全国転勤は大変だと思いますが、彼らの広範囲をカバーする土地勘には憧れがあります。

やはり、何でもかんでも自分ごとにするのが習得の近道なんだなーと思いました。

「重ねるハザードマップ」は楽しい

先述の通り部屋探しの過程で国交省の「重ねるハザードマップ」を確認しました。これは津波や洪水・土砂崩れが起きたときの被害想定とかを見られますが、合わせて土地の成り立ちとかを知ることができるマップモードがあります。土地の成り立ちごとに地図を色分けしてわかりやすく示してくれます。

東京のど真ん中のハザードマップ。土地の成り立ちごとに色分けされている。グレーの場所は「旧水部」であり昔は海だったらしい

こんなものがタダで見れるとは...。地理に多少の関心がある人は絶対楽しいと思うので暇つぶしにみてもいいと思います。

部屋探しは楽しい

私の趣味の一つとして買う予定もないのに中古車サイトを眺めるというものがあります。
これの楽しさは、いろんな車の内外装を見るとか、不人気だけど決して悪くない車の中古価格の低さをみて「これはコスパいいな」とニヤつくとかがあるのですが、部屋探しも似たような楽しみ方ができると思いました。

賃貸物件も色々みていくと謎間取り謎立地の家が出てくることがあるし、賃貸物件も市場の人気不人気で価格(賃料)が決まるので、条件いいのに工業地帯だから安いとか、高層マンションだと階が上になるほどちょっとずつ賃料が高いみたいなことがあります。相場観をつかむためにいろんな物件を眺めている中で、これは中古車サイトを眺めるのに近い楽しさがあるなと気づきました。

 

先述の通り次回の2月は内見とかその先の話です。これからがいよいよ本編って感じですね。いつまでこのシリーズを続けるか未定ですが、もうしばらくお付き合い下さい。

おしまい。