(旅行記)3連休だけどこのご時世なので愛知県内に出掛けてきた

接種がどんどん進むコロナワクチン、私も盆明けに2回目を打ち終えました。ワクチン打ったし9月の連休は旅行でも行こうかな...など思い、山陰の観光地を物色していたのですが、世間は感染者爆増で緊急事態宣言が出ているではありませんか。

一人旅とはいえ、公共交通機関乗って濃厚接触になっちゃって仕事休まざるを得なくなるのもだるいし、名古屋ナンバーの車を県外で走らせるのもなんだか気が引けます。

というわけで泣く泣く県外行きは諦め、「県内の未発掘スポットに行こう」という趣旨で奥三河に出かけることにしました。

 

三河のナイアガラ?「蔦の淵」(東栄町

まず行ったのは「蔦の淵」。ネットで調べると奥三河のナイアガラと書いてありました。だいぶ大きく出たなあと思いましたが、行った日は前日に台風が近所を通過して大雨が降ったので、それなりに迫力ある光景が見れそうと思い行くことにしました。

名古屋からは新東名→三遠南信道で鳳来峡ICで降りるのが楽だと思います。(途中で静岡経由するだろって?車で通過するだけなのでセーフってことで...)ちなみにもっと近くに同じ三遠南信道の東栄ICもありますが、東栄ICは長野方面にしか行けないので使えません。最初ICを見たとき「あれ遠回りしちゃった?」と思いました。

鳳来峡IC降りて30分くらい山道を走るとつきます。割と町中にあります。というか「とうえい温泉 花まつりの湯」という温泉施設の真隣にあります。そこの温泉施設が蔦の淵を見られる展望スペースを作っているのでありがたく使わせてもらいます。

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温泉施設建屋の裏を通って展望スペースに行くのですが、道中に中電の変電所が見えました。自然の中に唐突にメカメカしたものが出てくるの良いですよね。

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これが奥三河のナイアガラ、蔦の淵です。

ナイアガラなのかはご覧になっている皆様の評価に任せますが、なかなかの迫力です。これ書きながらGoogle mapに載っている他の写真も見るとやはり普段より水量は多いように見え、そのおかげの迫力でもあるんでしょう。

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温泉施設ですが温泉にはまだ早いので施設内にあった売店で五平餅を食べました。五平餅というのはご飯を固めて餅っぽくしてみそだれ付けて焼いた奥三河近辺の地域の郷土料理です。奥三河に行くと割とどこでも売っています。

店内で食していると地元民と思しきおばあさんが五平餅を30本近く予約していて業者か?と思いました。今日は親戚が来るとか店のおばあさんと話していたのでそれが理由かと思いますがお祭りの屋台くらいの規模感の売店で大口予約している光景は初めて見ました。地域密着を感じます。

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榊鬼

施設内をぶらついているとでかい鬼の像がありました。榊鬼という鬼だそうです。隣の説明札の文を一部引用します。

榊鬼は花祭りの目的である”生まれ清まり”を実現するための呪法である「へんべ」を踏む唯一の鬼で、このことから最も重要な役鬼とされ、花祭りのシンボルでもあります

花祭りというのは東栄町で盛んなお祭りです。説明文の世界観がすごい。

圧倒的開放感 「大島ダム」(新城市

大雨の後は滝の迫力がマシマシになるので、次は日本の滝百選にも選ばれたという「阿寺の七滝」というところに向かいます。Google先生に案内を任せ、想定外の通行止めに行きあたって迂回とかしながら車1台がやっと通れるくらいの山道を対向車来るなと祈りつつ走っていると、突然視界が開けてダムが現れました。ということでとりあえず駐車スペースに車を止めて見に行きました。

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大島ダム

写真では見えにくいですが岩に「大島ダム」とあります。これまた見にくいですがアクリルパネルには「朝霧湖」とあります。このダム湖の名前でしょう。

私以外には写真で見切れているグレーの車の人が椅子を置いてくつろいでいるだけで他に誰もいませんでした。

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ダム湖

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ダムの下流部を眺める

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誰もいない

ソーシャルディスタンスを通り越してソーシャルが消滅したんじゃないかってくらい周りに誰もおらず、開放感がすごいです。マスクを外して山の香りを堪能していました。対向車来るなと思いながら車1台分の狭い道を走っている間は勘弁してくれGoogle先生と思いましたが、思わぬ収穫でした。

半端ないマイナスイオン 「阿寺の七滝」(新城市

 

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駐車場入り口の看板

青島ダムに寄った後も狭い道は続き、対向車に道を譲ったり譲られたりしてまた30分くらい走り、阿寺の七滝の駐車場につきました。道中は狭い道ですが、駐車場はそれなりに広かったです。公衆トイレもあり今はつぶれていますが売店跡もありました。ちなみに駐車場は有料で普通車1台300円です。

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遊歩道入口の案内看板

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こんな感じの沢が隣を流れています

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たまに川幅は広くなる

駐車場から10分ほど山の中の遊歩道を歩きます。看板にも書いてありますが、東海自然歩道という名前がついています。隣に沢が流れておりマイナスイオンが半端ないです。しかも常時木陰なので非常に涼しいです。

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ちなみに東海自然歩道というのは、なんと東京~大阪間を結んだ全長1697kmのめっちゃ長い道のようです。壮大ですね。この歩道を少しずつ歩いて制覇みたいな旅もいいんじゃないでしょうか。

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たまにこういう注意看板があります。台風級の大雨の翌日ということもありちょっと怖かったです。

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つきました。美しいですね。

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下から見ると連続滝になっているのがよくわかります。

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勉強になります

滝の成り立ちを解説するパネルがありました。地学のことはよくわかりませんが、中央構造線というのが滝を横切っているので断層運動が起きて滝つぼがたくさんでき、連続滝になったみたいなことが書いてありました。

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上の方から滝を見る

滝の上の方に行ける階段があったので行ってみました。

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休憩用?と思しき小屋

ちなみに滝のある場所には朽ちてる感あるが多分現役の休憩用の小屋があります。なんか全体的にモンハンのステージみたいな場所だなと思いながらずっと歩いていたのですが、そうするとこの小屋はベースキャンプでしょう。支給品ボックスはどこですか?

猪肉が食べれる 「道の駅 もっくる新城」(新城市

滝を見て駐車場に戻ってきたときには14時過ぎでした。五平餅を食べたとはいえさすがにお腹がすいてきたのでお昼にします。というわけで新東名 新城IC近くの道の駅 もっくる新城まできました。

割と最近できた感ある新しめの道の駅で、やたら混んでいました。

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ししらーめん

ここではししらーめんというラーメンを食べました。猪肉が入っています。800円でした。猪肉は脂身の薄い豚肉みたいな味ですね。(そりゃそうだ)

三河は山がちで人口少なめ故に愛知県の中でも結構秘境的なポジションのエリア(個人の感想です)ですので、ジビエ料理が似合いますし、売りにしているところもあります。売店には熊肉カレーとかも売っていました。

長篠の戦いの戦場 「設楽原歴史資料館」(新城市

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この後は渥美半島の方まで行って海でも眺めようと思ってましたが、台風一過の晴れ予報と聞いていたのに雨が降ってきたので予定を変更。道の駅から車で5分程度のところにある設楽原歴史資料館に向かいます。

ここは、まさにこのあたりで行われた長篠・設楽原の戦いと、長篠の戦いでの重要武器である火縄銃と、岩瀬忠震という、この辺りを治めていた設楽家出身の幕末の偉人に関する展示がメインです。(こう書くとややこしいですが岩瀬本人は江戸生まれとのこと)

入館料は330円で、さらっと見ると30分くらいで終わるコンパクトな施設ですが、私は1.5時間くらい見ていました。

またメインコンテンツのひとつ火縄銃ですがたくさんあります。公式サイトには質・量ともに日本一の規模と載っていました。アラサーに片足つっこんでますが心はキッズなのでワクワクしました。

 

ここを出てからは新城市内の温泉施設に行って温泉に入り休憩室でコーヒー飲みつつゴロゴロした後、帰りました。ご時世故に20時で店が閉まるので夕飯にありつけなかったのがちょっと心残りですが仕方なしですね。

さいごに

愛知県内しばりですが、結構楽しめましたし疲れました。県内というと近いように思えますが、奥三河って下道だと2時間、高速でも1時間はかかるので、やっぱり遠いんですよね。

今回は自然を求めて奥三河に行きましたが、瀬戸春日井あたりだって地味に自然にあふれてますし、海系の自然というと天候不良で断念した渥美半島の他にも知多半島とか吉良・蒲郡あたりでも味わえますね。

そう思うと四半世紀は住んでいる愛知県内でも行ったことないところは多く、まだまだ味わいきれていないのではないかと楽しみなような焦るような気持ちになります。

基本はインドア人間なのでなかなか普通の土日だと出かけられませんが、土日の片方くらいは重い腰を上げてお出かけしなければなあと思いました。歳をとるほど体力はなくなっていくわけですしね...。

 

おしまい