(ガルパン聖地巡礼)今更ながら大洗に行ってきました

3月、緊急事態宣言で日本中が大変なことになる少し前、茨城県の大洗に行ってきました。

目的はもちろん(?)『ガールズ&パンツァー』、通称ガルパン聖地巡礼です。

ガルパンはかなり好きな作品のひとつであると共に、聖地巡礼それ自体が好きな私。聖地巡礼ツーリズムが日本一盛んな街である大洗には以前から行きたいと思っていました。

せっかく行ってきましたので感想を書いていきたいなあと思います。

 

 

 

1.簡単な行程紹介

大洗に行くには車だったり電車だったり色々ありますが、共に行った友人の発案で今回は飛行機を使いました。

名古屋→(飛行機)→成田空港→(レンタカー)→大洗

という感じです。

名古屋関東間で飛行機ってリッチだなあと最初は思いましたが早めに予約すれば片道8000円くらいで行けました。1時間乗ってれば着くのに新幹線より安いです。ちなみに茨城空港を使わなかったのは単純に愛知発茨城着の直行便がなかったからです。あるエリアにお住いの方はそっち行ったほうが多分楽でしょう。

 

1泊2日で、大洗には初日昼~2日目昼過ぎまでいましたが、有名どころは概ね行けた上に更に時間がやや余りました。

 

2.スポットごと雑感

〇大洗シーサイドステーション

大洗港付近の海沿いにあるショッピングモールです。劇場版の交流戦で大洗バレー部と知波単の福田がぐるぐる走ってたレンガ造りの建物といえばわかりやすいでしょうか。最近改装したのか結構きれいでした。普通のお店とともに、下記の2スポットがありました。

 

・大洗まいわい市場

高速のSAとか道の駅にあるような感じのお土産屋さんです。大洗土産が一通りそろっていたので、会社とか家族にお土産を買うのにいいかなあと思いました。

ガルパンギャラリー

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半分がガルパングッズ売り場、もう半分が過去の特集ポスターとか名刺とかこれまでのコラボイベントまとめがみられるギャラリーです。聖地巡礼に来たならいっておいて損はないでしょう。

ガルパンと大洗のかかわりがみられるパネルからは、企画初期段階から町の商工会と調整を重ねたうえで始められたことがよくわかりました。

〇商店街

大洗には大型ショッピングセンター進出で消えゆく昔ながらの商店街が結構残っています。この商店街も作中、市街戦の舞台として多く登場しました。戦車の性能や練度で劣る大洗が趣向を凝らしてゲリラ的に戦うシーンはなかなか見ごたえありましたね。

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立ち並ぶ中小商店

そんな商店街、ほとんどの店にパネルなりポスターなりがおいてあります。お店ごとにおいているパネルのキャラが異なり、お店にはその担当キャラやそのチーム、学校に関連するグッズが並べられています。そしてパネル、グッズ類は写真撮影も可能です。

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商店街のお店の一例

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パネルの一例

 

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アンツィオ絡みのグッズだらけ

また、パネルがある店には大抵本業の業態とあったオリジナルグッズがあり、グッズに限らず買い物をすると特別缶バッジとか名刺がもらえます。

他の観光客もガルパンおじさんが多く、普通の商店街があたかもテーマパークのような様相を呈しています。

 商店街のお店は、港町+観光地らしく水産系の会社とか旅館が多い印象です。また、普通の日用品店もあります。 

道が狭いので自転車か徒歩で回るといいでしょう。中心部は3時間くらいあれば徒歩でも十分に回れます。  

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やたら戦車が突っ込むことに定評のある旅館 奥に見えるパネルはダー様

  以下、商店街内でいったお店をいくつかピックアップします。

・ブロンズ

大洗町役場から歩いてちょっとのところにある喫茶店です。

ここはアンツィオ推しのお店で店内は圧倒的な量のアンツィオグッズなり有志が描いた色紙なりが並びます。名物料理はアンツィオに倣ってか鉄板ナポリタンのようです。

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鉄板ナポリタン。後ろに見えるのが圧倒的物量のグッズや色紙の一部

はい。鉄板ナポリタンです。見ての通りボリュームがあります。美味しかったですね。

 もとは地元の知る人ぞ知る系の喫茶店なので席数は少なめゆえにお昼どきは結構並びます。気合をいれましょう。

 ・味の店 たかはし

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みつだんご

「みつだんご」という大洗のB級グルメが食べられます。店内には結構芸能人の色紙がありましたので人気店なのでしょう。1本60円とリーズナブルなのでおやつによかったです。お店はかなりコンパクトなのでここも割と混みます。

〇栗崎屋

海沿いの町なので魚介が食べたいと思って行った地元密着型のお寿司屋さんです。気持ち商店街からは離れますが歩いていけました。戦車寿司という特別メニューがあります。友人は頼んでましたが結構なボリュームで完食できる気がしなかったので私は普通のお寿司を食べました。もちろんおいしかったです。

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回らないお寿司

佇まいは地域密着なお寿司屋さんなのですが、店内はガルパン絡みのポスターが所狭しと並んでいました。

古風なお寿司屋さんの店内にポスターが並ぶ光景は大洗らしさ満点で圧巻でした。

大洗駅

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大洗駅

電車で来る方はここがスタート地点でしょう。また車で来る人はロータリーに愛車おいて写真撮りがちですよね。

ただ今回はあいにく前面広場は改装工事中でした。

ちなみに駅舎内にグッズショップかと見まがうレベルにグッズが並べられた案内所があります。

 〇大洗町役場

劇場版で戦闘が行われた役場です。休日なので閉まっていましたが中がどうなっているかとか気になりますね。ポスターとか貼ってあるんでしょうか。

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お馴染みのアングル。右手に見える建物が役場

〇大洗マリンタワー

港前にそびえる高層タワーです。大洗と太平洋が一望できます。運がいいとさんふらわあの入港を眺められます。

 

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マリンタワー

 

 

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展望台からみえたさんふらわあ

展望レストラン的なものが大抵入っている展望室一個下のフロアはガルパンのコンセプトカフェになっていました。グッズが多数あり、椅子は懐かしの学習椅子になっています。店内BGMもなんとドラマCDです。メニューもほぼ全部コラボメニューで、ドリンクも聖グロを意識してか紅茶がやたら多いです。

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大洗磯前神社

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劇場版でみほさんが義経逆落としばりの石段下りを披露した神社です。西暦856年に創建されためちゃくちゃ歴史のある神社です。大鳥居は圧巻で普通の観光地としても見ごたえ十分です。聖地系神社恒例の痛絵馬も多数ありますし、公式巨大痛絵馬もあります。道向こうの海岸沿いには海沿いに鳥居が立っており映えます。(神磯の鳥居というのだそうです)

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巨大痛絵馬

 

  

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神磯の鳥居

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みほさんが戦車で駆け下りた階段。結構な勾配ですねこれ

近くの海岸からは劇場版でKV-2に砲撃されたホテルも見えます。

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KV-2に館内を破壊されたホテル

3.感想

 〇大洗はやはり聖地巡礼(アニメツーリズム)をやる土地として日本最高レベル

・圧倒的な巡礼のしやすさ

さすがに日本で聖地巡礼が最も発展している町は違うなあと感じました。

今まで聖地巡礼は過去に記事にしたゆるキャン△の山梨や、ラブライブの沼津でもやったことがありますが、やりやすさが段違いです。

先述した主要スポットが高密度にそろっています。レンタサイクルでも借りれば数時間で街を容易に一周できます。

ゆるキャン△の山梨はスポットがかなり分散していますし、ラブライブの沼津も内浦あたりは結構まとまっていますが、密度が比にならないと感じました。

遠くから行くのに電車を使用するのも容易と書きましたが、車で行く場合でも助かるのが、港前に結構なキャパのある無料の町営駐車場があることです。狭い範囲でスポットが密集している場合はかえって車は邪魔になりますが、駐車場に無料で停められるのはかなり助かります。

 ・地元住民がめちゃくちゃフレンドリー

もうひとつ印象的だったのが地元商店街の方がかなりフレンドリーなところです。

アニメ聖地になって突然オタクが大挙して押し寄せるというのはすでに地元で一定の経済圏を築いていた地元商店街の人からしたらかえって邪魔になることもあるかなあと思いますので、私は聖地巡礼にいく場合でも行先がお店とかだと、大抵恐縮しています。

一方、友人は割とグイグイ行くタイプなので普通に商店街の人に話しかけるとかしちゃうんですが、大洗ではそうすると見事な茨城弁でガルパンをめっちゃ語ってくださいます。

「ここをちょっと行ったとこに〇〇に出てきた家があって...」とか聖地情報まで教えてくださいます。

まあさすがにアニメ放映から7年近くたってオタクもよくくるんで、商店街の方もオタクの接し方ってのを把握されてるからこそなんだと思いますが、地元のお店の方とフレンドリーに喋ることがあまりないうえに、アニメの話なぞすることって普通ないので、結構印象的な体験でした。

・大洗自体のポテンシャルがめちゃくちゃ高い。

「大洗は元々観光地だからあそこまでアニメツーリズムが発展したんだ」ってのはよく言われる言説ですが、私も大洗自体の観光地それ自体としての魅力は強く感じました。海沿いの町ならではの美味しい海産物とか、大規模店がほとんどなくて中小商店が連なる街並みとか、そもそもの水族館やパワースポット等の観光スポットの多さとか、普通に観光地として相当レベルが高い、良いエリアだなと思いました。

愛知県だと知多エリアとかがニュアンスとして近いのかなあと思います。

じゃあ自分は知多のほうとか結構行くのか って言われたらあまり行かないわけで、地元にもあまり目立たないけど良いお店や観光地はあるはずだし(このコロナが収まったら)行ってみるのもいいかもなあと思いました。

 

〇テーマパーク産業の楽しさの一端を理解できたような気がした

私はディズニーランドみたいなテーマパークにあんまり行かない人なのですが、大洗にいるうちに、年パスを買って相当な頻度で行く方の気持ちが僅かながら分かったような気がしました。

一般の遊園地(長島スパーランドとか富士急とか)とテーマパークの違いは、世界観なんだと思います。テーマパークはある特定の世界観で園内(建物にせよキャストにせよ)が構成されていて、観光客もその世界観にどっぷり浸かってその世界の一員になっています。

そして、町全体がある意味ガルパンのテーマパークと化している大洗で感じたことは「好きなものに囲まれながら、好きなことだけについて、見て聞いてしゃべることで相当非日常を味わえること」です。

この感覚ってもしかして、テーマパークガチ勢の人らがテーマパーク行って感じることと同じなんじゃないでしょうか。

だとしたら、この感覚はリフレッシュには最適だし、年間パスポートを持って遠路はるばるでも通いたくなる気持ちもわかるなあと思います。

 4.最後に

 色々書きましたがやはりすごい街ですね大洗。行ってよかったなあと思います。ネット上で大洗に「帰りたい」って書いてる人たまに見ますが、これガルパンの力も当然あると思うのですが、そもそも町とそこの人の魅力が相当強いんですよね。これは「帰りたい」ってなるのもわかります。

ガルパンTVシリーズ放映からすでに8年目ですが、最終章がまだまだ続いていますし、今のペース(1章出るのに1.5年)で残りの4章をやるとしたら、あと5年近くかかります。何か新しい展開があるたびに、町もちょこちょこ変わるのかなあと思うと、また続編が出たくらいで行きたいですね。そもそもコロナがいつ収まってくれるのかってが問題ですけど...。

 

おしまい