2020冬アニメ雑感(マギアレコード・へやキャン△・恋する小惑星)

こんばんは。じゅけいです。

1月から始まった冬アニメ、そろそろ序盤を終えたくらいのところでしょうか。

私にとって冬期は食いつけるアニメが多い時期のようで、昨年同様にまた3作品ほど追っています。

都度都度twitterに感想を書いているのですが、あれは時間がたつと流れてなかなか振り返れないし、履歴読み取り機能もアップデートでなんかすぐ履歴が読めないものになっちゃったので、ブログに雑感を書いていきたいと思います。

 

 

1.『マギアレコード』

 

2010年代を代表するアニメといっても過言ではない作品であるまどマギのスピンオフスマホゲーム、『マギアレコード』のアニメ化です。先行して実写舞台もやっていた気がします。まどマギ自体は私はリアルタイムではありませんが、劇場版までちゃんと見ました。そのため今回も割と期待してみています。

ストーリーは環いろはという魔法少女が、忘れてしまっていた願いの内容を思い出そうとするという感じで進みます。

で、本作品の感想ですが、まず絵がいちいちキレイです。気合入ってますね。アニメの制作会社はまどマギ同様シャフトですが、シャフトらしい現実離れしたきれいな表現がたくさん出てきます。演出的にはまどマギというより物語シリーズに近いよなあと思いますね。現実から離れた演出をやらない日常系ばかり見ているので新鮮でよいです。

街も前作と変わらず近未来なんですが、今作はそれだけにとどまらず一部荒廃してるとか多様性があります。オープンワールドゲーとして歩いてみたいですね。

私は日常系アニメが好きですが、日常系アニメの表現はうまくやれば実写でもある程度できないことはないと思います。(ドラマ版ゆるキャン△はそこらへんを割とうまくやっているようです。)ただイヌカレー空間みたいな現実離れした表現は実写じゃあなかなかできないので、アニメならではだよなあと思います。

OPやEDもいい感じです。EDは実写を併用していてなかなか新鮮です。作中に出てくる都市名が「宝崎」と「神浜」という名前だったので、元ネタは兵庫の宝塚と神戸で、EDで使われているのは神戸なのかなと思いましたが、どうやら横浜の風景らしいです。となると川崎と横浜が元ネタなんですかね。

 

ストーリーは今回はまどマギのときの虚淵さんがいませんので、どうなるかってところですね。キャラがいきなり多いのと、短編を繰り返しつつ、いろはの記憶はどうなったのかという一番でかい謎に迫っていく感じなのはスマホゲーが元であるゆえでしょう。レビューなんか見てるとあのまどマギのスピンオフなだけに賛否両論ですが、そこらへんは気にせず見ていこうかなあと思います。(あとレビュー内にまあまあなネタバレが落ちていたので原作未プレイ勢は見ないほうがよいかもしれません。)

 

2.『へやキャン△』

 

女子高生×キャンプ で大ヒットした『 ゆるキャン△』の番外編といえるような作品です。5分枠のショートアニメです。すでに2期と劇場版まで製作が決まっているのでいわばつなぎでしょう。『へやキャン△』は、原作においては、後半のほうにちょこっと載ってる小ネタ集みたいなコーナーでした。アニメ1期でもED後のミニコーナーとしてありましたね。

私はゆるキャン△はアニメをきっかけに知って、その後原作は全部買い聖地巡礼で山梨とか行きまくり果てには影響をがっつり受けてキャンプまで始めちゃったくらいなのでもちろん見ています。

 

これをどうやって単体でアニメ化するんだろうと思いましたが、オリジナル要素として「梨っ子スタンプラリー」を入れてきました。

これは山梨の観光名所を巡ってスタンプを集めようという観光協会あたりがやりそうな企画です。

野外活動サークルの面々がこの「梨っ子スタンプラリー」をやるというのをストーリーのメインとして据えています。

 

Amazonあたりのレビュー見ると、観光業界にこびていると言っている人もいますが、聖地巡礼できる要素が大きい作品というのはだいたいそんなもんだろうと思っています。(ガルパンのたらし焼きシーンとか)ああいう現実のスポットを扱うような作品はそこの住民の理解協力あってのもんでしょうから、こうやって還元していくのは大事だと思います。まあゆるキャン△はもともと原作でもがっつり観光とかやってるんでそんなに趣旨とはずれることではないですし。彼女たちもキャンプはあくまで「趣味」として楽しんでいるわけですから、同様に楽しそうなことがあればなんでもやってみるって感じでやっているんでしょう。

趣味のキャンプに対して、猛烈な向上心を持っているわけではなく、あくまで普段の生活の中の楽しみの一つとして接しているのが、ゆるキャン△の魅力のひとつだと思います。その日常生活とのバランスが現実的だからこそ、青春が終わってしまった私のような社会人にとっても、終わってしまったあの頃といった気持ちを抱かずに見ていられるのだと思います。

 

あと、趣味のひとつとしてドライブがある私にとっては、アニメを通してドライブする行先が増えていいと思います。そういえば最近のドライブはだいたい聖地巡礼を口実にやっている気がします。

 

5分と短いのはまあ物足りないっちゃ物足りないですが、アニメの30分すら惜しいときがある社会人にとっては短時間で見れる分だけ敷居が低くていいです。確かに本編よりは薄味ですが先述した通り5分なので当面見続けると思います。

余談ですが、なでしこと大垣の声質が変わった気がするというのはなんか私もそんな気がします。だからといってどうということはないですが。

 

3.『恋する小惑星

 

いわゆるきらら枠です。私はきらら系の作品が最も好きなので、きららってだけで手を出すことにした作品です。あと制作会社が動画工房ですし。動画工房が作る日常系にはずれはないですからね。これ書いている時点で4話まで見ました。原作は未読です。

カテゴリとしては先述したゆるキャン△あたりと同様の趣味系です。テーマは地学と天文。小惑星を見つける!という大きな目標を持った主人公みらが、地質研究会と天文部が合併して生まれた「地学部」を舞台にがんばるお話です。

普通こうやって異質な団体同士がくっつくと軋轢とかが生まれるもんですが、ここの地学部さんは非常にうまいことくっついていて、人間関係が良好なばかりか地質畑と天文畑の人で相互に教えあうという非常にいい協調関係ができています。

作中で、この「相互に教えあう」という行為をやっているからか、様々なところで地学なり天文なりの知識を得ることができます。国土地理院とかJAXAとか割と格式高い専門機関も協力していて結構ベースがしっかりしているんだと思います。

 

私はもともと文系であり、地学とか天文とかそんな興味なかったので、義務教育レベルで知識が止まっているんですが、その分こういった随所に現れる情報によって知識欲が掻き立てられます。私にとって空に浮かぶ点にしか見えない星や、ただの石ころとか地面にしか見えないものについて、延々と語れる地学部の面々を見ると、「知識はあればあるほど人生というものは面白い」ということをひしひしと感じることができます。

 

あと、彼女たちは各々の専門分野に対する「好き」という気持ちが並外れているようで、その若さも相まって「好き」に触れた時の姿が非常にエネルギッシュです。(4話で顕著でしたね)さながら少年のようです。そして、彼女たちは「小惑星を見つける」のような結構大きな目標をもっています。これは先ほど語った『ゆるキャン△』における登場人物のキャンプへの向き合い方とは対照的で、あそこまで好きと思えるものがあったのって、それこそ自分だと小学校低学年くらいまでだったよなあとか思うと切なくなります。

もちろん、大きな目標を持ち、力強いエネルギーでもって物事に取り組むことの素晴らしさはいくつになっても変わらないものであり、そのことを再認識させてくれるという意味でこういった熱い向き合い方を描いた作品もよいと思うんですけどね。

 

趣味に振った日常系作品は、社会での疲れをいやしてくれるという日常系の良さがありつつも、新しい世界を見せてくれるのでいいですね。ちなみにOPもEDも映像、曲ともにいいです。かわいさにふった感じではなく、天体や地学といったメインテーマにのっとった割と落ち着いた感じでアニソンっぽくありません。

 

 さて、こんなもんでしょうか。また最後までみたら感想でも投稿しようかなあと思います。おしまい。