人によっては「宴会マナーは出来て当然」なのかもしれない

 こんにちは、じゅけいです。

 

 私は一応会社員です。会社員には宴会がつきものです。忘新年会、歓送迎会、懇親会、その他諸々....みなさんことある毎に何か理由をつけては宴会を開きたがります。

 私のような若者は宴会の度に色々やらされるものですが、個人的に難しいなあと思うのが、宴会のまっただ中での所作です。飲み物が減ったらお酌したり注文したりするとか、大皿の料理が来たら取り分けるとか、そういう宴会マナーと呼ばれるような諸々です。

 私は瞬時に状況を判断して行動をするというのが苦手なので、タイミング良く諸々の所作を行うことは、それこそ机の上をじーっと睨み付けておかないとできません。

 ただそうして目上の方々の話に空返事...ではいけませんので、ちゃんと話を聞くことになります。

 そうするといつの間に目上の人のグラスが空っぽになっていたり、大皿の料理がいつの間に綺麗に取り分けられたりしているのです。やってしまった...。

 

 辛いのは、この手の所作は「出来ていて当然」で「できないやつは欠陥のある人間」くらいの位置づけになっているところです。個人的には平時の仕事より全然難しい気がするんですが、世間はそうなっていないようです。

 まあ私自身が出来ていて当然なことが出来ない欠陥人間である可能性は大いにありますが、一旦それは置いておきましょう。いや置いておかせてくださいお願いします。

人によっては社会に出る前に宴会マナーを身につけていたのかも

 しかし、「宴会マナーは身について当然」という考えは、環境によっては正しいのかも知れません。

 宴会マナーを身につけるためには宴会という場を多く経験する必要があります。酒を飲んで判断力が鈍ってる人の集まりなのでイレギュラーが発生する機会は多いです。それに対応するにはやはり場数が必要となるでしょう。

 基本的に宴会には酒がつきものですので、宴会と親和的な人生とは、酒と親和的な人生ということにもなり得ます。

 そして酒と親和的かどうかはおそらく親が酒飲みかどうかにだいぶ依存するのではないかと考えています。

 

 日本では20歳にならないと合法的に酒が飲めません。よって基本的に子どもは大人を通してしか酒に接触できません。親が酒飲みで毎晩両親が晩酌してる家と、親が両方とも酒を飲まないため、家に酒があるという状況に滅多にならない家では、酒に接触する頻度は大違いです。

 ちなみに私は後者なのですが、「家に酒があることがほとんどない」と酒飲みの家の人に話すと驚かれました。家庭環境で当たり前って全く変わるのでおそろしいもんですね。

 また、酒の強さというのは基本的に遺伝するものらしいです。

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 よって、両親とも酒に強ければ自分も酒に強い場合が多いですし、逆も然りです。ちなみに私も酒に弱いです。

 

 この2つの要素から、酒飲みの家庭に生まれた人は酒に非常に親和的な人生を過ごしやすく、下戸の家庭に生まれた人は酒とは縁遠い生活を過ごしやすくなると言えそうです。それはすなわち宴会と親和的か否かに関わってきます。

 一家全員酒好きな場合、子どもが成人した後は家族で宴会をする機会も多いでしょう。成人した子どもと杯を酌み交わすことが憧れだ という話もよく聞きます。その中で、親から酒の席での作法を教わるということもあるのではないでしょうか。また、酒に強い人の方が宴会をする機会は多いでしょう。お酒に強い人の方がお酒に好きな人は多いですから。

 一方、下戸の家庭に生まれた上に自分が酒に弱い場合、家族で食事会はあっても、宴会をすることはないでしょう。また、下戸は酒を飲んだら体調が悪くなりますので、下戸にとって酒は毒です(もちろん飲めないけどお酒好きって人もいますが)。すなわち下戸にとって宴会は乱暴な言い方をすると「みんなで毒を摂取する儀式」となります。みんなで毒を摂取する儀式に進んで行く人はいないでしょう。実際の所、宴会には楽しい会話が付随しますので、酒は嫌いだけど宴会という「場」は好きという現象は生じますが、それでも強い人よりは宴会の機会は減ります。

 

 このように環境によって、宴会という場の経験値は大きく変わり得ます。私は宴会という場の経験が少なかったので、宴会マナーが身についておらず苦労しているのかもしれません。人によっては同じ年でも宴会の経験をたくさん積んで、社会に出たときにはしっかり宴会マナーを身につけているのでしょう。

そうはいっても身につけなきゃ仕方ないよね宴会マナー

 そもそもなんでこんなものを書いたかといえば、この前に会社で宴会があって自分の宴会マナーの不出来さを痛感したからです。しかしいくら酒と宴会に親和性のない環境に育ったって、会社員に宴会はつきものである以上、宴会マナーは身につけなければ仕方がないです。頑張って身につけます...。

 

 ただし、最近は同じ会社員でも、宴会をどの程度やることになるかどうかや、どの程度宴会マナーが要求されるかどうかは、だいぶ業界や会社によって変わるようです。周囲の話を聞く限り、古い業界や会社ほど、「会社員に宴会はつきもの」という状態になりやすいのではないかと感じます。

 就活中の学生さんなんかは、こういう部分にも意識して就活をするのも悪くないんじゃないでしょうか。酒も宴会も苦手な人が毎週宴会するような会社に入っちゃうと毎週憂鬱です。同じ界隈に長くいると価値観もその界隈に寄ってきます(し、寄るように教育もされます)から、他の部分でもすれ違いを覚えるかもしれません。業界や会社の価値観に合う合わないって結構大事だよなと今になっては思います。

 

 最後多少脱線しました。宴会マナー苦手勢は共にがんばって覚えましょう。得意な方々におかれましては、苦手な人がヘマをしても暖かい目で見つめてくださるよう、よろしくお願いいたします。下手なりに頑張っておりますので...。

 

おしまい。