(旅行記)飛騨高山に行ってきた

シルバーウィーク。7月ごろより盛り上がっていたコロナ第二波がちょっと落ち着いてきたなかでの4連休。

寒くなってくるとインフルエンザとともにまたコロナが猛威を振るうことが予想される中、今年唯一の外出チャンスなのではと考えた私は、飛騨高山に行ってきました。

 

名古屋から行くにはあまりに「ベタ」な気がする観光地で、前に本格的に観光をしたのは10年以上前(すなわちまだ子供のころ)だったのですが、予想以上によかったので感想をまとめます。

 

1.飛騨市市街地(飛騨古川駅周辺)

 

名古屋から出発して私が向かったのは、飛騨市。具体的に言えば飛騨古川駅周辺です。

高山市から車で30分くらいで着くので、ちょっと寄り道(というか高山市通過しますが)という感じで寄りました。

 

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ここは4年前に大ヒットしたアニメ映画『君の名は』の聖地としてクローズアップされて、多くの人が聖地巡礼に来たことで知られています。

しかし、現在はそれらしいポスターは町中のお土産屋さんにちょっとあった程度で、巡礼者らしき人も特段いませんでした。私も別にそれを目的にしてきたわけではありません。

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この街も、こういった昔ながらの街並みが残っていて、これを目当てに来ました。

 それでいて、やはり高山の陰に隠れてしまうのか、高山より圧倒的に空いています。人がいない分、風情という面では、高山よりも優れているかもしれません。

 ちなみにここは車で行く人にはありがたい、無料公共駐車場があります。

私が行ったときは飛騨古川駅裏の駐車場に停めました。

 

2.高山駅周辺

飛騨古川駅付近をぶらぶらした後は、高山駅周辺の最も「飛騨高山」っぽい古い街並みエリアに向かいます。

着いてまず驚いたのは人の多さです。4連休とはいえコロナやしあんま人おらんやろと舐めていましたが、そんなことはなく、結構混雑していました。関東や関西から来た人もちらほらおり、さすが高山といった感じです。

駐車場も軒並み満車で少し探すのに苦労しました。高山駅周辺に限っていくなら電車のほうがかえって良いのかもしれません。

 

高山駅

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ワイドビューひだとかで来た人はここがスタートでしょう。私は駅付近の市営駐車場に車を停めたため、最初に見たのはここでした。

3年前に軽く寄ったときに比べてだいぶきれいになったなあという印象です。

 

高山ラーメン

お昼には高山ラーメンを食べました。飛騨牛を食べる金なんてない私でもこれなら食べられます。先述した『君の名は』でも確か主人公が食べてましたね。高山市内にはラーメン屋さんが結構あって、混んでる店はそれこそ大行列を作っています。

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高山ラーメンです。

二郎系とか家系とかあの手の不健康そうでうまいラーメンとは一線を画す醤油味です。美味しかったです。

 

高山陣屋

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高山陣屋というのは、江戸時代に飛騨が天領(幕府直轄領)だった時代に、幕府の役人が常駐していた役所です。

陣屋というのはその天領にある役所の総称だそうですが、全国で陣屋が残っているのは高山だけだそうで、高山有数の観光スポットとなっています。

440円払えば陣屋本体と、陣屋の歴史とか飛騨の歴史も展示してある蔵を見学できます。歴史博物館が大好きな私は結構楽しめました。

全くの余談ですが、陣屋内はやたらカップルが多く、気づいたら前2組、後ろ2組がカップルでした。間に挟まっているぼっち独身男性である私の肩身がたいそう狭かったのは言うまでもありません。

・高山まちの歴史博物館

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また博物館です。

こちらは隣り合っている高山の豪商の家を2件丸ごと改装して作られたようです。

なんと入場無料で、高山の歴史とか文化とかが紹介された展示とかいい感じの中庭を見学できます。

市の観光案内で「まずここに行って下さい」と書いてあったのでおとなしく従っていきました。

 無料施設ですが結構ボリュームがあり、全部見るのに1時間は普通にかかりました。

街のでき方とか、あの風情ある街並みを形成している町家の構成とかが分かるので、確かにいっておくと街を見たときに「うわあきれい」以上の感想を得られるのでいいと思います。

 

・古い街並み

 

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東海ローカルのニュースとかで連休になるとやたら映されるエリアがこの古い街並みです。ものすごい人でにぎわってました。

この辺りは風情ある街並みの中に地酒屋、喫茶店、お土産屋その他諸々が立ち並んでいて、ショッピングなり食べ歩きなりを楽しめる感じになっています。

陣屋でやたらカップルに遭遇しましたがそれもそのはずという感じです。デートによさそうですね。

 高山には肉寿司だとか高山プリンだとかそういう人気のグルメがあって、それを出す店はやたら並んでいます。(高山プリンのお店は昼から夕方までずーっと並んでました。)

私は比較的すいていたみたらしだんごを食べました。

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みたらしだんごというと、普通は甘だれですが、この辺では「みたらしだんご」といえば甘い醤油だれなんだそうです。醤油だれのお団子も美味しいですね。

 そんなこんなでうろうろしているうちに夕方になり、いろんな施設が閉まってきたので撤収し、宿泊先である高山市内のビジホに行きました。

gotoトラベルのおかげで3,000円もしませんでした。安すぎる。

 

3.白川郷

翌日は白川郷に行きました。

宿泊していた高山市内からは高速使って1時間。白川郷っていうと「飛騨高山」として、高山市とひとくくりに認識しちゃいがちですが結構遠いです。

観光で来た車は合掌造り集落には入れないので、村営駐車場へ。駐車料金は1日1000円です。後払いです。

私は9時くらいについたので苦労せず入れましたが、昼頃に出たときは白川郷ICから駐車場まで車の行列ができていました。行くなら早い時間に行くことをお勧めします。

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普段は外国人観光客でごった返しているらしいのですが、さすがにコロナ禍で外国人が来れないからかあまりいませんでした。

交通の便もそんなによくないからか高山より空いていた印象でした。

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いくつかの合掌造り集落は、中を見学可能です。1階部分は伝統的な日本の住居で、祖父母の家に来た気分になれます。一方で、やたら広くてところどころ床にスリットが入ってる屋根裏など合掌造り特有の要素も楽しめます。屋根裏には昔の農業機械とか生活道具が展示されていました。私は和田家、長瀬家、明善寺を見学しました。入場料はどこも300円です。

 集落内はもちろん一般住居もありますが、合掌造り集落の合間に水田がある光景は物語世界の田舎のようで落ち着きます。

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さて、白川郷といえば『ひぐらしのなく頃に』の聖地としても有名です。

展望台からの景色とか白川八幡宮が聖地として有名ですが、それらのスポットには巡礼者らしき人もいました。新作アニメ放送が近かったからなのか、それとも大洗みたく常時コアなファンが訪れているのかはわかりませんが...。

ちなみに白川八幡宮には神社系聖地にありがちな痛絵馬もいくつかありました。

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最後に

飛騨高山は、隣県ということで正直甘く見ていたところがありましたが、さすがに全国的に有名なだけあって見どころの多い魅力的なところでした。

元々ああいう山々が連なる景色は好きなのですが、そういったいわば田舎的な景色と、京都みたく都会的な整備された風情ある街並みがセットで楽しめるってのは結構贅沢だよなーと思います。

今まで軽視して行っていなかったことを少し後悔するほどでした。

まだいけていない観光スポットはたくさんあります。(神岡あたりとか平湯温泉とか行きたかったのですが時間の都合で行けませんでした。)またコロナが落ち着いた時期を見計らって密に気を付けながらまた行きたいですね。

特に飛騨高山といえば雪国でもあるので、どうせ次行くなら冬に行きたいです。名古屋はあまり雪が降らないので雪景色見るだけで非日常感あって楽しいですから。多分コロナで難しいんだと思いますけど...。

 

おしまい。