「趣味は読書です」は案外使いどころが難しい

こんにちは。じゅけいです。

 

何を書こうか決めきらぬまま編集画面に入ったら、

今週のお題「読書の秋」」という文字が見えました。

ということで今回は読書について書きます。

 

私はそれなりに本を読むのが好きです。

今年は今のところ20冊読みました。1ヶ月に2冊読むか読まないか

といったところでしょうか。

ただ、そんなに小説は読みません。今年も読んだのはたった4冊。

読むのは新書とか自己啓発本とかです。

 

さて、本をそれなりに読む私ですが、初めて会った人には「趣味は読書です」

とはあまり言いません。

一般的に、読書というのは音楽鑑賞だとか映画鑑賞と同様に初対面の人に話しやすい類の趣味なのですが、言いません。

 

なぜかと言ったら、「趣味は読書です」というと必ず次にくる問い

「どういう本を読むんですか?」に対する明確な答えが出せないからです。

 

新書はよく読みますが、「新書です」というのは何か違います。

そもそも「新書」とは『大辞林 第三版』によると

 

[0] 書物の形式の一。文庫より少し大きめの型で、軽い教養ものや小説などをおさめた叢書

 

とあります。あくまで「新書」という言葉は本の形式しか表していません。同じ新書でも、政治・歴史・アイドル・アニメetc...などお堅い物から俗な物までめちゃくちゃジャンルが分かれています。本屋の新書コーナーを見ていると「こんなテーマでもかけるんか!」と思うようなテーマの本が結構あります。だから面白いんですけどね。

で、読むジャンルが決まってれば良いんですが、私はそうでもありません。

どんなジャンルを読むのか聞かれて「色々読むよー」と答えたら「そっかー」で話が終わっちゃいます。

 

自己啓発本もそれなりに読みますが、「自己啓発本です」とは個人的にはあまりいいたくありません。

それは、初対面の人に対して、いきなり生々しい欲望を丸出しにしてるような感覚があるからです。

 

そもそも自己啓発本は何のために読むのでしょうか。

私は、「自分のダメな部分を修正し、よりうまく生きられるようにするため」だと思います。

「うまく生きる」の中には「お金が稼げる、仕事がうまくできる、人間関係がうまくいく、メンタルヘルスをよくする」など色々な要素が含まれると思います。(前2者はビジネス書という括りになるかも知れませんが)

そう考えると、「自己啓発本を読む」という事実からは、「うまく生きたい」という普遍的だけど生々しい欲が垣間見えるように思われます。

そりゃみんな「うまく生きたいなあ」と思ってますけど、それをいきなり初対面の人に見せるのって、なんか恥ずかしくないですか?しかも具体的にどんな本を読むかを話すと、その欲も具体化してしまいますし。

 

だからリアルで初対面の人に「趣味は読書です。自己啓発本をよく読みます」とはなかなか言いづらいのです。既に仲のいい人に「この本よかったよ~」という形で紹介するとか、生の人間が見えないネット上で「この本良かったです」と紹介するのはいいんですけどね。

 

結果的に、私は本をそれなりに読むのに、「趣味は読書です」とはあまり言えないのです。

「趣味は読書です」というと知的な感じがするので、いわゆる「よそいき」の趣味としては結構使えそうなものです。

ですが、「趣味は読書です」をよそいきの趣味として使えるのは、例えば「推理小説をよく読みます」とか「SFをよく読みます」とかそういった特定のジャンル分けがしやすい小説を読んでいる人だけのように感じられます。

 

今回は読んでよかった本の紹介もしたいなとは思ってましたが、手が疲れたので、本の紹介は2018年総集編として年末にでもやろうと思います。

ただ果たしてそれまでブログは続いているのか...とりあえずこれで4記事目なので3日坊主は回避しましたが...

 

おしまい。